建築現場や土木の現場で大きな役割を持つ車両にコンクリートポンプ車があります。コンクリート打設には必要不可欠な車両となり、ほとんどの現場で利用が行なわれています。コンクリートポンプ車には2つの種類があり、まず、広く活用されているタイプとして、ブーム車があります。ブーム車は、油送管のついた折り畳み式のブームを搭載しており、それを、打設箇所まで伸ばすことでコンクリートの打設を行なうことができるようになっています。
ブームの長さは、2t車で11m、3t車で14~17mなど様々なものがありますが、最大長さとしては25tコンクリートポンプ車で36mとなっています。車両やコンクリートミキサー車が入るスペースがあり、ブームを伸ばしていくことができる場合にはそのほとんどに対応できる能力を持つために、多くの工事現場で利用されています。難点としては、安定して使用するために、車両から両サイドに張り出すアウトリガースペースが必要となることがあり、狭い場所では利用できないことがあります。2つのタイプとしては、配管車があります。
配管者はブームを持たないタイプとなり、車両から直接、コンクリート打設箇所まで配管を行なうことでコンクリートの圧送を行なう内容となります。アウトリガーが不要となるために、狭い場所での利用や、高さなどに制限がある現場に適しており、配管はつなぎ合わせることで伸ばすことが出来るために、山奥の砂防ダムや、鉄塔の基礎などの現場でも利用されています。