自動車のコーティング方法として、1930年以降にアメリカで開発された油脂系のワックスが使われてきましたが、持続期間が1ヶ月と短く、雨などで簡単に流れ落ち窓などに付着すると油膜になり、汚れを吸収してボディーに付着すると水垢になり、ワックスの酸化や紫外線の影響などで塗装面に悪影響を及ぼす事もあります。1980年代に入ると樹脂系のポリマーが出て、成分にフッ素樹脂やシリコン樹脂などを含んでいるので持続効果が3ヶ月程度にまで上がり、ワックスに比べて艶出しが優れているので些細な傷は消えますが、油脂分も含まれているので油膜や水垢などの問題があり、定期的なメンテナンスが必要になります。1990年代後半にガラス系コーティングが出て、樹脂系にガラス繊維が入っている物やガラスに他成分が入っている物などがあり、持続期間は10ヶ月程度と長く、自然な艶出しができ、簡単な洗車で汚れが落ちるので利便性があります。2010年代に入るとガラスコーティングが出て、ガラス特有の高い透明性を持った硬い被膜を形成し、透明感のある艶出しと、ボディーを傷から守ってくれる効果があり、持続期間は1年以上と非常に長く、自動車のコーティングではガラスコーティングが最高グレードに位置します。
また、ガラスコーティングの施工後は、汚れが付き難くなり、汚れが付いた場合は水洗いで簡単に落とせるので手入れが楽で、洗車などで自動車のボディーに付着するウォータースポットは付き難くなります。