立体駐車場は平面式駐車場に比べて様々なメリットがあります。代表的なものを挙げると、まず駐車効率が良いので限られたスペースにより多数の駐車スペースを確保することができることです。多数の利用者が想定されているにも関わらず平面式では駐車スペースが足りない場合は、立体駐車場を選択するのが良いでしょう。また屋上部分以外は屋根があるので夏の炎天下を防ぐことができ、雨や雪の日には濡れずにクルマの乗り入れが可能です。
これも集客という点で大きな効果を期待することができます。ただし平面式に比べて当然多額の建築費用が発生します。ところで、自走式立体駐車場を作る時に注意しなければならないのは駐車場法です。もしこの法律にひっかかってしまうと、予定していた駐車台数の確保ができなくなったり、費用がさらに膨らんでしまったりということがあるからです。
たとえば、駐車場スペースが500平方メートル以上の場合、出入口が駐停車禁止場所になっていたり、小学校等の出入口から20m以内だったりした場合には、設置することができません。また、一方通行を除く車路の幅が5.5m以上なければならず、駐車スペースの高さは、はり下2.1m以上を確保しなければなりません。そして、都市計画区域内である場合は、予め届出が必要になります(料金を徴収する場合)。立体駐車場を建設する会社は駐車場法を理解していることと思いますが、施工依頼主側からも確認すると安心です。