自走式立体駐車場というのは、目的の階まで車を運転して駐車するというもので比較的土地に余裕のある大規模な駐車場で使われている方式です。土地に余裕がないような場合には、機械式立体駐車場が使われます。大規模なショッピングセンターなどの駐車場を利用した場合には、この自走式立体駐車場が使われていることが多いですが、その自走式立体駐車場にもフラット式とスキップ式、それに連続傾床式の3種類があります。日本ではフラット式かスキップ式がよく使われているもので、誰もが立体駐車場を利用すれば一度は経験したことがあると思います。
フラット式の場合には、車を止めるための階層ごとにスロープで上がっていくタイプで建物の階層と合わせて建てられるものです。しかし、この方法では天井高が車を駐車するのには余計となり空間が効率的ではないため、より効率的にするために駐車スペースの階層を半階ずつずらしたスキップ式が使われます。この場合にはスロープを短くすることができますし、フラット式と違って一定方向に進みながら駐車場を上がっていくため、空きスペースが見つけやすいメリットがあるものです。一方で日本ではあまり馴染みがないのが連続傾床式で、これは駐車スペースがフラットではなくスロープそのものに駐車する方式になります。
スロープそのものが不要となるため多くの自動車を止めることができるメリットがありますが、水平の場所に駐車しないため停めるさいには注意が必要です。